これまでも土地探しの厳しさを、価格や件数の少なさをメインに紹介してきました。
わかったことは、価格は年々上がっており物件数は年々減少しているということ。
価格が上がって物件も少ないのはわかったけど、そもそも土地選びで気を付ける事は一体なんなのか。
当然南向きがいいんでしょ、とか方角の問題もあるんですが、ぶっちゃけその辺はプランも含めてプロがきちんと教えてくれます。
陽当たりや地盤の強弱などはまずプロに聞くとして、それ以外の部分で後々土地選びを失敗したなと感じる方も多いんです。
子供の学校までの道のりや、北海道ならではの冬場の除雪などの理由で後悔することも。
皆さん失敗して後悔することが多いポイントは、一体どんなところなのでしょうか。
自分が土地選びで重要視したポイント
希望を書き出すとキリが無くなってしまいますが、自分が土地選びで外せなかった優先度の高いポイントは3つ
・バス停までの距離と、地下鉄駅までの距離
一つ目が、バス停までの距離と地下鉄駅までの距離。
自分も妻も通勤には車を使用するのであまり気にしないのですが、子供が将来大きくなったらどうでしょうか。
通学で利用するかもしれないし、休みの日に街中に買い物に行くこともあるかもしれない。
地下鉄駅まで徒歩数分の場所に土地が買えればいいのですが、宝くじが当たらないと買えません…
「地下鉄までどのくらいの距離」など大雑把な目安として考えるのではなく「バス停の場所」「実際にバスだと何分かかるのか」
実際の土地の周りを確認し、バスの時間を調べて確認しました。
子供も小さいし、自分たちは車だからと考えていると、将来後悔することに。
・小学校までの距離
二つ目が、小学校までの距離。
小さなお子さんがいる方や、将来お子さんが欲しいと考えている方。
小学校までの距離や道のりも、きちんと考えておきましょう。
小学生になったばかりだと、大人ならたった数分の道のりも大冒険に行くような感覚。
本人も慣れるまでは不安があるし、親も事故にあってないか、事件に巻き込まれていないか心配です。
距離以外にも、大切なのは道のりです。
出来るだけ交通量の多い道路を渡らない、人気のない場所を通らなくて済むような道のりが安心ですね。
・将来的な資産価値
三つめは、将来的な土地の資産価値。
これはあまり気にしない方が多いかもしれませんが、途中から出来るだけ価値の下がりにくい土地を購入したいと考えるように。
土地探しの最中は、少し交通の便が悪くても、郊外の安い土地を購入することも検討していたのですが…
土地が高騰していて数も少ない状況で、自分の希望に合う土地を探していたらいつ出てくるかわかりません。
予算を増やして希望にあう土地を買うよりは、郊外の土地にしてお金を浮かすのもいいかな~なんて思っていました。
でもスーモやアットホームに出ている土地がそんな土地ばかりという事は、欲しがる人は少ないという事。
将来家を手放すにしても、子供に譲るにしてもそんな土地を持っていても困ってしまう。
そう考えた結果、予算オーバーでしたが現在の土地を契約することに決めました。
これ以外では都市ガス、正方形に近い土地など細かな希望はありましたが、6割くらいは希望に合った土地かと思います。
参考までに、自分の契約した土地の内容はこんな感じ。
・間口10メートル弱で60坪弱、都市ガス、北東向き
・小学校まで徒歩10分(大きな道路を挟んで)、バス停徒歩1分、バス停から地下鉄まで15分~20分
・価格は1700万円台
大きな道路が交わる交差点からすぐの場所なので、将来的にも価値が無いという事は無いかと思います。
予算オーバーではありますが、都市ガスが使えるエリアだったことも契約の決め手になりました。
どうしてもプロパンだとランニングコストがかかりますから、予算オーバー分は長期的に考えると逆にお得かも。
イニシャルコストはかかりますが、納得できる範囲の金額でした。
よく聞く失敗談
予算をオーバーした、お隣さんとウマが合わなかったなんてことはよく聞く話ですよね。
まぁでも予算は自分で決めた結果だし、お隣さんがどんな方か事前に知ることは難しい話。
それよりも、もう少し土地の周辺環境をチェックしておけば気が付いたのに!と、意外なことで後から後悔することも。
自分も重要視した、公共交通機関までの距離や時間、学校までの距離なんかも意外と土地選びで気にしない人が多いんです。
実際にどんな失敗談があるのでしょうか?
・前面道路が狭い
夏場はそう感じなくても、北海道には冬に雪が積もります。
当然雪が積もると道路も狭くなり、駐車場から車を出すのも、対向車とすれ違うのも一苦労。
特に道路幅によっては除雪が入らないこともありますから、目安としては8メートル以上あるか確認を。
自分もネットの情報では良いなと思った土地があり見に行きましたが、実際車で通ると非常に狭いという経験があります。
そこは6メートルしか無い道路でしたが、写真で見ると狭い感じは無いんです。
でも実際通ってみると非常に狭い、電柱や駐車してる車が邪魔だったり、これで雪が降ったらどうなんのという感じでした。
・旗竿地など、特殊な形状の土地
土地が高騰している今、土地にかかるお金を節約しようと思うと旗竿地など、特殊な形状の土地に目が行きがち。
旗竿地は価格も安く、道路に面していないので子供が飛び出す危険性が低いなど利点もありますが、冬の大変さは想像以上。
道路と高低差のある土地も価格は安いですが、自分が高齢になった際に大変だったりデメリットは大きいです。
・周辺の臭いが気になる
工場やガソリンスタンド、スーパーで作るお惣菜の臭いなどが気になる場合も。
周辺が住宅街なら良いのですが、お店が多い場所などは特に注意が必要です。
必ず土地を見に行くのはもちろん、色々な時間帯で確認するのが良いでしょう。
ハウスメーカーや工務店を信頼しすぎて、実際に土地を見ることなく契約してしまうという方もいます。
必ず自分で土地を確認する、そして周辺環境も歩いて目で見て確かめること。
車で何分という距離感や、地図で周辺のお店などを見るだけではわからないことが沢山出てきます。
目で見て自分の足で確かめると、実際にそこでの生活をイメージすることが出来るはず。
そうすると、自ずと気になるポイントが見えてきます。
そのポイントが自分の生活にどう影響するか考えてみることで、本当にその土地が合っているかわかるのではないでしょうか。
方角や地盤はプロに聞く
土地で気になることと言えば、やっぱり日当たり。
南向きの土地がいいよね!とか思っちゃうんですが、そこには固執せずもうプロに聞いてしまいましょう。
プランを作成する中で、当然日当たりについても考えて色々な提案が出てくるはず。
リビングの場所や窓の配置、お隣のお家との位置関係など色々な視点からアイデアを出してくれます。
どの方角もメリット、デメリットがありますから、思い込みだけでこの方角が良いと決めつけるのは危険。
多くの方は土地探しから住宅会社に手伝ってもらうでしょうから、その時点で相談してみましょう。
また地域によって差がありますが、地盤などもプロへお任せ。
希望のエリアを伝えた段階で、この辺だと杭打ちにお金がかかります、など詳しく教えてくれます。
今はハザードマップなど自治体で公表しているデータもありますので、気になる場合はそちらも要チェック。
近年では清田区など、地震による液状化で大きな被害を受けましたから、気になる人も多いのではないでしょうか。
土地選びで失敗しないために
これ以外にも、建ぺい率や容積率、北側斜線制限など土地に関する規制は様々。
希望通りの土地が出ても、自分の思い描く家が建てられない可能性は十分に考えられます。
この辺は全て住宅会社が確認をしてくれますが、周辺環境などは自分でチェックしないと絶対にわかりません。
・必ず自分の足で歩いて、周辺環境をチェックすること
・その上で、自分の生活にどれだけ影響があるか、許容できるかを想像すること
ほとんどの事は住宅会社に聞けばいいですが、住環境が自分に合うかどうかは自分で確認しないとわかりません。
図面や営業マンの言葉だけを信じずに、必ずチェックをして下さい。
余裕があるなら二度三度足を運んで、色々な曜日や時間帯ごとに確認する、それくらい大事なことです。
予算的なことを考えると、インフラの整備状況なども確認したほうが良いでしょう。
地盤改良の杭打ちのように、配管の引き込みなどによって考えていなかった費用が発生することも考えられます。
土地を決めるだけでも色々と考えることが多く大変ですが、出来るだけ後悔しないよう色々な視点で考えるのが良いですね。