北海道は光熱費がかかりすぎる。
北海道も雪が積もる季節になり、気になるのはやはり光熱費。
毎年10月から5月頃までは、光熱費に悩まされる日々が続きます。
今住んでいるセキスイハイムの賃貸住宅は、2LDK（60平米）で暖房はファンコンベクター。
都市ガスですが、一番暖房を使用する時期でガス＋電気代で30,000円程。
夏場はガス＋電気代で14,000円程ですから、冬になると倍以上の光熱費がかかります。
幸運にも我が家は都市ガスエリアの土地を購入できましたが、今の家より広くなるので光熱費が上がるのは必至。
そこで導入します、コレモ。
コレモってなに？
MOTTO！北ガスより引用
さて、そもそもコレモ（COREMO）とは何か。
コレモはガスコージェネレーションシステムの１つ、簡単に言うと発電機の一種でしょうか。
都市ガスやプロパンガスを使用する際にコレモを通すことで、発電することが可能です。
発電した電力はそのままお家の電気に使用され、余剰電力は北ガスに売電することも可能。
また、発電の際に発生する発生熱を暖房や給湯に利用し、余すことなくガスを使い切ることが出来ます。
ガスを暖房や給湯に使うだけでは無く、発電まで出来るシステム、それがコレモです。
ちなみにコレモは北海道や東北など、寒冷地で使用するために開発されました。
他の地域ではエネファームなど、名前や発電方法の違う同じようなシステムが販売されています。
コレモのメリット、デメリット
こう見ると付けない理由が無いように見えますが、デメリットは無いのでしょうか。
コレモのメリット、デメリットを見てみましょう。
メリット①：年間の電気代を最大50％カット
コレモの最大のメリット、それは自宅で発電するため電気代を削減できること。
電気代で50％、ガスも含めた光熱費は年間25％削減が可能です。
室内が設定温度に近づくとエコジョーズを止め、排熱だけで暖房してくれるなど省エネ機能が盛りだくさん。
メリット②：余った電力は売電可能
北ガスとの契約が必要ですが、コレモが発電して余った電力は売電が可能です。
2020年度の買取実績は一軒あたり約3万円、１～２か月分の光熱費が浮くのはうれしいですね。
メリット③：停電でも電気が使える
コレモは発電機、万が一停電が起きても電気が使えます。
ただし停電が起きた際にコレモが発電中など、一定の条件下でのみ作動するため注意が必要。
停電時にも使える750wコンセントが設置されるため、最低限の機器は使用可能です。
暖房や給湯も使用可能なので、寒い冬に停電が起きても安心できます。
その他10年間メンテナンスフリーの保証や、コレモ専用のガス料金プランなどメリットは多数。
冬に停電すると暖房が使えず命の危険すら感じますから、北海道ではメリットが多いでしょう。
ただし当然良い事ばかりではありません、どういったデメリットがあるのでしょうか。
デメリット①：ガスの使用量は増える
ガスを使用して発電するコレモ、当然ガスの使用量は増えてしまいます。
ただしその分電気代が削減できますので、トータルの光熱費で考えるとお得に。
ガス料金だけを見るとデメリットと言えますが、あまり気にする点では無いのかなと思います。
デメリット②：設置スペースが必要
コレモは雪国に合わせて設計されているため、本体が非常にコンパクト。
エアコンの室外機を1.5倍高くしたくらいの大きさです。
とはいえ設置スペースは必要、またエコジョーズからあまり離れない場所に設置しなければなりません。
土地の大きさや形状によってはデメリットとなるでしょう。
デメリット③：設置費用が高額
やはり皆さん気になるのが設置費用、光熱費を削減出来ても元が取れないと意味がありません。
設置費用は配管の工事などすべて含めて、50～60万円ということが多いようです。
年間の光熱費25％削減＋売電3万円と考えると、7～8年で元が取れるお家が多いのではないでしょうか。
10年間は保証がありますから、故障を気にすることなく使用することが出来ます。
長い目で見ると元が取れるのは間違いないのですが、初期費用での50～60万円は躊躇する金額ですね。
費用面でのデメリットは、長い目で見れば元が取れる物ばかり。
どうしても初期費用が出せない、という事でなければ設置しない理由はあまりありません。
エコジョーズのみと比較すると？
MOTTO！北ガスより引用
長い目で見ればお得だと言うのはわかるけれど、その分初期費用は高額です。
コレモ＋エコジョーズとエコジョーズのみを比較すると、どの程度お得になるのでしょうか。
今住んでいる我が家（都市ガス＋エコジョーズ）の光熱費で計算してみます。
この１年間の電気代が114,327円、ガス代が127,435円でした。
もし我が家にコレモが付いていた場合、年間の光熱費はこう変わります。
電気代：114,327円→57,164円（57,163円削減）
電気代＋ガス代：241,762円→181,321円（60,441円削減）
※電気代50%、電気＋ガス代25%削減とした場合
これは中々大きな金額。
売電分も含めると、年間で10万円弱光熱費の削減が出来そうです。
当然仮定の話ですから、この通りに行くとは限りませんが…
もしコレモが導入できるのであれば、初期費用以外に導入しない理由はありません。
コレモはお買い得だと断言できる
コレモのメリットやデメリット、エコジョーズのみの場合との比較など一通りどんな物か知ることが出来ました。
やはりネックは初期費用、頭では元が取れるとわかっていても、50万円は中々簡単に出せません。
ですが確実に元は取れますし、停電時の発電メリットなども含めてコレモはお買い得だと言えるでしょう。
毎年灯油も値上がりし、北海道の光熱費事情は年々厳しくなるばかりです。
もしコレモの導入を検討している方は、初期費用が許せるならば是非導入してみては？
